下村陽子さんの講座「情熱の作曲人生」参加レポ

下村陽子さんの講座「情熱の作曲人生」参加レポ
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こちらに参加してきました。

下村陽子さんについて

Wikipedia – 下村陽子 – (外部リンク)

 

代表作に…(個人的チョイス)

『ストリートファイターII』

『聖剣伝説Legend of Mana』

『ゼノブレイドシリーズ』

などなどのBGMを手掛けるゲーム作曲家です。

 

ゲーム作曲家と言えば?と訊かれたら

間違いなく1人は声を上げるであろうし

僕も子供のころは下村さんの楽曲のゲームを

やりながら育った人間です。

 

さて、そんな方の講演会なわけですが

蓋を開けると物凄い笑い話が飛び出したのだった…

音楽の出会いから音大入学まで

音楽との初めての出会いは

4歳で知り合いからピアノ…と聞いて

もらってきたオルガンだったようで。

 

1年継続して練習した後、改めて自身の

ピアノを購入してもらい、小中と練習を重ね…

高校は公立ながらも当時、面白い音楽の授業を

していると評判だった、

大阪府立枚方(ひらかた)高等学校に進学

 

音楽室にグランドピアノ2台、

さらにアップライトピアノを練習部屋2つに

1台ずつ、合計4台のピアノを所有していたり

当時の先生から民族音楽を聞かせてくれたり…

さらには学期末テストは演奏部門や

論文提出と公立らしからぬ力の入れようだったとのこと。

 

そして音楽の情熱をそのままに

大阪音楽大学短大音楽科へ進みます。

音大からカプコンとの出会い

上述の音大ではピアノを専攻。

この時の担当の先生が

相当厳しかったらしく…

その時の名言(迷言)が…

 

※咳が止まらなかった時の発言。

「咳うるさい、止めて。咳は精神力で止めれる!

「まあ、鼻水は無理だけど。演奏中に鼻水?

その場合はフォルテッシモの部分で思いっきりすする!!」

 

「あなたのショパンの演奏を聴いて

雲の上のショパンが憤怒してる!!!

 

他にも練習不足で帰らせるなどなど…

肝っ玉は相当鍛えられたらしい…

で、在学中の就職活動では

完全に日和見していたらしく。

 

かなーり慌てて活動をした結果、

なぜかホンダのディーラーに応募して

内定報告をしたら親にがっくり肩を落とされる…

 

再度本腰入れて就職活動をしたときに

某京都の大手N社と別の小さなゲーム会社、

加えて…カプコンの作曲家募集が。

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カプコン面接からストII担当へ

さて、デモテープ持参で臨んだようですが

これもまた変な話が飛んできた…

 

「朝の10時からの面接に対して

デモ音源を朝の8時から用意を始め

間に合わないのでピアノの上に

カセットデッキを置いてそのまま演奏。

何となくノってきたタイミングで

外で工事が始まり、さらにはそれに驚いたせいで

デモテープに「あっ」って声が入ったけど

編集する時間がないのでそのまま提出した

 

(;´・ω・)…コメントできねえや。

 

しかして面接のときの話で

心を掴めたのではないかと仰ってました。

 

・カプコン「魔界村」を発売した時の

イベントブースでビラ配りのバイトをしてた

・カプコンのイベントで辻本社長(現会長)の

テープカットをする時にハサミ渡す役だった

 

…人との出会いってすげえなってその時思いました。

ともあれこのエピソードが下地にあったからこそ

カプコンへの応募を決めた、そして

当時その場の話も盛り上がった、とのことでした。

 

さて入社してしばらくしてから

現在でも語り継がれる

「ストリートファイターII」の

作曲を担当することになります。

ここでも当時の苦労を語る逸話が…

 

・当時ピアノ以外の楽器が分からず

バスドラにディレイかける謎仕様で作る

 

・ブランカのBGMは学研都市線の放出駅

ふと思いついたものを頭にため込みながら

忘れないように必死の思いで出社する

 

・リュウのテーマのメロディの一部で

「は?7度上がり?打ち込み間違いですか?

とディレクション担当に突っ込まれる

 

↓参考

 

曲による世界観の表現~他作品の話

ストリートファイターIIは

とにかく様々な国が登場するので

それを表現する音楽を作るわけですが

その時は既存の音楽を意識するよりも

自身が思うその国やキャラクターの音楽を

想像しながら作ることを優先したらしく。

 

その自身の想像力はスクウェア移籍後でも活かされ…

 

・聖剣伝説LOM「滅びし煌めきの都市」

・ライターの希望で少ないパートで作曲

・螺旋をイメージ

・他の曲もとにかくヴィジュアルから必ずインプットして

降りてきた楽曲を次々アウトプットしていく

 

・キングダムハーツ「Hand In Hand」

戦闘曲でありながらも前向きな気持ちを

表現するためにメジャー調の楽しい曲を表現…

 

・Final Fantasy XV「ノクティス」

少年らしさ、芯の強さ、仲間想いな部分などの

内面の部分を表現する曲が作りたかった。

一方他のチームメンバーはイケイケな感じで

出てくると思ってたけど「意外だけどOK」とのこと。

 

他にも…

映画の劇伴の仕事をした時も映画の映像部分に

丸々1曲ラフスケッチしてから

楽曲を分けて作っていった話や、

音楽は旅行や美術、本からインプットして

降りてきたものを形作っていく話などを

聞くと、技術もさながら感性派な印象を受けました。

 

ちなみに楽曲が作れない、降りてこない時の方法は

「漫画一気読み、またはレゴで好きな物を作る」

だそうです。

 

まとめ

繊細なBGMから想像できない

面白エピソードがどんどん出てくるので

終始笑いの絶えない講演でした。

90分があっという間。

ここにも書いてない質疑応答とかも

あるので下村さんのトークを聴く

別の機会があれば是非ぜひ。

 

現地の物販でラスト1個をかっさらい

ご本人からサインを頂きました。

本当にありがとうございました。

 


memoria!/下村陽子25周年ベストアルバム

 

drammatica-The Very Best of Yoko Shimomura-

物販で見たのはこの2つでした。

SFC時代やPS時代の名曲が

入っていいゾ~コレってやつです。

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