SpitfireAudioの無料マルチサンプラー
LABSの内臓音源のみで
1フレーズ作曲した結果、こうなりました。
まずはお聴きください。
無料音源LABSについて
ソフトウェア音源を販売している
SpitfireAudioが無料で提供している
マルチ音源サンプラーです。
過去、こちらで入手方法をご紹介させて頂いた事があります。
使用した音源について
LABSが内包している音源の中で、
今回使用したのは以下の通りになります。
・ELECTRIC PIANO
・DRUMS
・STRINGS
・SOFT PIANO
内、AMPLIFIED CELLO QUARTETに
ついては使用しませんでした。
まあ、複数台のチェロのFX集みたいなものなので
今回使いどころを見つけられませんでした。
それぞれの楽器について解説いたします。
ELECTRIC PIANO
00:00からずっと演奏されている
リフに使用しています。また、01:06からの
アルペジオ演奏にも使っています。
内包されている音は2種類あり
生音のDIとコーラス処理をしたCHORUSが
ありますが、今回はCHORUSを使用。
素直なエレピ音源って感じで使いやすい。
30%ぐらいまでのリバーヴをかけると
いい感じに音が煌びやかになります。
ジャンル問わずマルチに活躍できそう。
DRUMS
無料音源とは言い難いリアルな音色です。
そしてシングルショットやロールの
奏法が共に収録されているのが良い。
前回アンビエント/ポストクラシカル寄りの
音源かなと思いましたがマルチに活躍できそう。
しかし大きな欠点はパラアウトが出来ない。
そしてサンプラーにミキサーがない。
という事は各楽器ごとの音作りが出来ない。
その影響と言いますか、バスドラが自分の好みの
音量より大きい…。ベロシティ50超えたら
一気に大きくなるんだもん…。
音作りしたければ無理やりLABSを分けて起動して
各トラックで音作りする事。
誰がやるかい!! (#゚Д゚)
あと、これも各楽器の定位は固定です。
STRINGS
こちらも無料音源のくくりにするには惜しい
華やかなストリングス音源。
3つのアーティキュレーションを選べます。
例えばこの曲で言うと
00:22 ~ 00:43のベースの音に”SHORT”を、
01:05からは”Ensemble”を使用しています。
無料音源にはなかなか見られない、
低音パート中の擦弦の音!これが凄く気に入っています。
ただこちら、定位が曲者。
高音パートは左、低音パートは右と
ものすごくはっきり分離されており
音作りの過程で煩わしさを感じるレベル。
今回の曲については音をやや中心に寄せるため
WAVESのPS22 STEREO MAKERをトラックに
挿しました。いやこれでも定位処理してるんだぜって
レベルで生音の定位の分離具合がやばいです。
SOFT PIANO
こちらもお気に入り。
00:43のピアノソロと01:05からの伴奏に使用。
高音のソフトなのに煌びやかな音色はもう大好物。
リバーヴかけまくって手癖で弾くだけで
絶頂出来ます。
しかし一方、低音はダメダメっぽい。
特にC3以下の音は聴けたものじゃない。
C5以下についてもさほど良くはなく、
雑に処理されたエレピみたいな音がする。
補足:インサートしたエフェクトについて
コーラス等の大きく音色が変わるエフェクトは
今回使っておりませんが、EQ、コンプ、定位変更の
エフェクトはやや使っています。各トラックに、以下の通り。
EQ: Fruity Parametric EQ2 (FLSTUDIO付属のEQ)
コンプ: WAVES – Renaissance Compressor
定位決め: WAVES – S-1 Stereo Imager
また、ストリングスには上記のように追加で
PS22 STEREO MAKERをインサートし、
マスタートラックにOzone 8 Elementsを使用。
まとめ
全体的に無料とは考えにくいぐらい高品質。
特にエレピとソフトピアノは使い勝手良さそうだし、
持っていても全く損はない。
但し音作りの際に難の出てくる部分もある。
内蔵のリバーヴエフェクトが実に優秀。
下手なエフェクトをトラックに入れるなら
これを使った方が凄く聞こえが良い。
非常にオススメ度の高い無料音源です。
ダウンロード方法はこの記事をご参考にどうぞ。